JIS Q 9000:2015(3.7.11)では次のように定義されています。
- 有効性(effectiveness);計画した活動を実行し、計画した結果を達成した程度。
JIS Q 14001:2015 (A.9.3)では、適切(性)、妥当(性)、有効(性)の違いを次のように説明しています。
- "適切(性)”(suitability)とは、環境マネジメントシステムが、組織、並びに組織の運用、文化及び事業システムにどのように合っているかを意味している。
- “妥当(性)”(adequacy)とは、この規格の要求事項を満たし、十分なレベルで実施されているかどうかを意味している。
- “有効(性)”(effectiveness)とは、 望ましい結果を達成しているかどうかを意味している。
ISO活動で、決められた通りに、適合性を確保し、きっちりと仕事を実施していても、その結果が見込みどおりではない(極端な場合は何の役にも立たない)場合は有効とは言えません。~
仕事そのものが建前化・形骸化していたり、その仕事のやり方を規定した手順に問題があると、期待どおりの、価値ある結果は得られません。「ISO のためにただやっているだけ」の仕事は、これまでの審査では「適合」で済んだのでしょうが、これからは適合ではあっても「有効ではない」と評価し、経営に役立つように変革していく必要があります。